認知症基本法のが2023年6月に成立し、2024年1月1日に施行されました。その後『4つの重点目標』が閣議決定され、全ての人が『新しい認知症観』に立ち、認知症に対する考え方や当事者への接し方について理解を深めなければなりません。
■4つの重点目標とは
①国民の理解
国民1人ひとりが『新しい認知症観』を理解している
②本人の意思尊重
認知症の人の生活においてその意思等が尊重されている
③地域で安心して暮らす
認知症の人や家族等が他の人々と支え合いながら地域で安心して暮らすことができる
④新たに知見技術の活用
国民が認知症に関する新たな知見や技術を活用できる
『新しい認知症観』とは、認知症になっても一人一人が個人としてできること、やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望をもって自分らしく暮らし続けることができるという考え方です。認知症は誰もがなりうる病気ですが、従来の一般的な認識であった「認知症になると何もできなくなる」という考え方から、「認知症の人が自分らしく生き、社会の一員として活躍できる社会を目指す」ことに、我々国民全員が自分事として理解し、『新しい認知症観』に立って行動していくことが重要になります。
認知症の人が自分らしく生きられる社会を目指す
地域社会との繋がりを大切にする
認知症の正しい理解を広める
認知症の人の社会参加を支援する
認知症の人の意思を尊重し、できる限り自立した生活を送れるように支援する。
認知症の人が住み慣れた地域で、仲間と交流し、社会参加できる機会を増やす。
認知症は誰でもなりうる病気であることを伝え、認知症の人に対する偏見や誤解をなくす。
認知症の人が仕事やボランティアなど、社会活動に参加できるよう、必要な支援を提供する。
平成27年度より医療法人湖葉会は、彦根市の委託を受け、すみよしクリニックデイサービスセンター内に「彦根市認知症HOTサポートセンター」を開設し、次の事業を実施いたします。
➊ 早期診断・早期対応のための支援体制の構築事業
1.認知症に関する相談支援
2.認知症初期集中支援チームの設置・運営
3.医療・介護・地域の支援機関等の有機的な連携の推進
➋ 認知症理解のための普及啓発事業
1.認知症サポーター養成促進と活動支援
2.キャラバン・メイト研修会等の実施
3.認知症に関する啓発イベントの実施
➌ 本人の居場所づくりと家族の負担軽減事業
1.認知症カフェ運営に関する助言・参画
認知症という病気をもつ人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができるよう、地域包括支援センターをはじめ、関係機関と連携を取りながら相談支援の充実を図ります。
特に認知症の早期発見・早期対応の重要性から、認知症や認知症が疑われる方に対し、初期の支援を包括的・集中的に行い、自立生活のサポートを実施する「認知症初期集中支援チーム」を設置・運営し、早期診断・早期対応に向けた支援体制の構築に努めます。
認知症の方を早期に発見・支援するため、医療や介護、福祉の複数の専門職が地域包括支援センターや民生委員、医療機関等の関係機関と連携しながら、家庭訪問を行い、一人ひとりの状況にあわせて支援の方向性を検討し、自立した生活のサポートを短期集中的に行います。
チーム員は、医師や看護師、保健師、精神保健福祉士、社会福祉士、薬剤師、理学療法士、作業療法士、介護福祉士などの資格をもった者です。
40歳以上で自宅で生活されている認知症が疑われる方、または認知症の方で下記に該当する方です。
◎認知症の診断を受けていない、または治療を中断している方
◎医療サービスや介護サービスを受けていない、または利用を中断している方
◎サービスは利用しているが、認知症の症状が強く、対応に困っている方
認知症の人と家族への応援者である「認知症サポーター」を全国で育成し、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指す取り組みです。
詳しくは認知症サポートキャラバン公式ウェブサイトをご覧ください。 ➡認知症サポートキャラバン公式ウェブサイトQ:どうすれば認知症サポーターになれますか?
A:お住まいの地域や職場、学校等で開かれる「認知症サポーター養成講座」に参加してください。講座で学ぶ認知症についての正しい知識、適切な対応のしかたなどを、サポーター一人ひとりが日々の暮らしに生かし、自分のできる範囲で認知症の人やその家族を応援していくことになります。
Q:どこで認知症サポーター養成講座は行われるのですか?
A:認知症サポーター養成講座は、キャラバン・メイトが自治体や職域団体等と連携し、地域や職域団体等で、住民講座、ミニ学習会として開催します。
◎5名以上のグループからお申込みできます。
◎講座の開催費用は無料です。
◎お申し込みは、彦根市高齢福祉推進課まで。 電話:0749-23-9660
認知症の人やその家族、地域住民、専門職が集い、認知症の人を支えるつながりを支援し、ご本人の居場所づくりや家族の介護負担の軽減などを図ることを目的とした認知症カフェに参画し、より良い運営について一緒に考えていきます。
地域包括支援センターは、高齢者とご家族の皆さんのための相談窓口です。
秘密厳守、相談料は無料です。
彦根市内に6つの地域包括支援センターを開設しています。(相談窓口は7か所)まずは、お住まいの地域のにある地域包括支援センターへご相談ください。
※地域包括支援センターは、彦根市が以下の業務の運営を委託する機関です。
詳しくは、彦根市の地域包括支援センターのウェブサイトをご覧ください。 ➡彦根市公式ウェブサイト(地域包括支援センターについて)
①彦根市地域包括支援センターすばる
◎担当学区:鳥居本
彦根市鳥居本町670
(デイサービスセンター鈴の音内)
電話:0749-21-5412
◎担当学区:城東、佐和山
彦根市後三条町350-3
(鈴木ヘルスケアサービス株式会社内)
電話:0749-24-0494
②彦根市地域包括支援センターハピネス
◎担当学区:城西、城北
彦根市馬場1丁目5-5
(彦根市北デイサービスセンター内)
電話:0749-27-6702
③彦根市地域包括支援センターふるさと
◎担当学区:平田、金城
彦根市開出今町1351-3
(近江ふるさと会館内)
電話:0749-47-3993
④彦根市地域包括支援センターゆうじん
◎担当学区:城南、高宮、旭森
彦根市竹ヶ鼻町80
(アロフェンテ彦根内)
電話:0749-21-3341
⑤彦根市地域包括支援センターきらら
◎担当学区:城陽、若葉、河瀬、亀山
彦根市川瀬馬場町1015-1
(彦根市デイサービスセンターきらら内)
電話:0749-28-9323
⑥彦根市地域包括支援センターいなえ
◎担当学区:稲枝東、稲枝北、稲枝西
彦根市下岡部町632
(JA東びわこ 旧稲村支店)
電話:0749-47-3320